オーストラリアから戻って早2年程経とうとしてます。この2年で痛感してるのは、20年前に感じていた日本の閉塞感が和らいでいるどころか悪化していると言うこと。週に1度以上、通勤電車で聞く人身事故のアナウンス、コロナ禍のぎゅうぎゅうの通勤電車、絶えることのないイジメ報道、非正規雇用の拡大、見てみぬふりをするには悲しすぎる現実があります。
その中でも特に改善を即行いたいのは1人でも命をたつという選択をしない人を増やし、逃げてもいい社会にすること。
大袈裟なことを言っているかもしれませんが、実はとても簡単な提案があるのです。
ハリウッド映画が希望をくれる 異文化に出会うことが大切
私は小さな時から早くここでは無いどこかに行きたい!と現実世界から逃避することをどこかで希望していました。貧乏で家族も歪んでいて、学校でも体型のせいで自分だけが目立っている。人と違うことが嫌で嫌でしょうがない。だからと言ってふてぶてしい子供でもあったのですが(笑)
そんな苦しい子供時代に出会ったのがハリウッド映画でした。
もちろん日本にも映画やアニメなど色々と秀作があると思いますが、私はあえてハリウッド映画をお勧めしたい。なぜなら、そこに繰り広げられる世界が、はっきりと異文化だからです。
日本に住んでいると日本の当たり前が全てかのように感じているはず。特に私の場合は、海外生活が長い今だからこそ確信があります。いくら「私って国際思考」って言っている大人でさえ、いかに日本の価値観から抜けきれてないことか!
私は子供時代がハリウッド映画界黄金期の80年代だったので、子供の気持ちがわかる名監督達が次々と子供向け映画を作ってくれていました。ジョンヒューズ、リチャードドナー、ジョーダンテ、クリスコロンバス、そしてスティーブンスピルバーグ。キリがないほどの名監督達がいます。
そこで出会う同年代の子供達や家族、学校、ショッピングモール、何でもかんでもがカルチャーショックでした。
このカルチャーショックがとても重要だと思います。自分の今いる現実世界に絶望していたとしても、画面の向こうの世界に夢を抱くことで希望を持てるのではないでしょうか。
例えば、イーサンホークとリバーフェニックス主演の「エクスプローラーズ」と言う映画があります。その中で、いじめられっ子の眼鏡っ子のITオタクの子供達ですが、イジメられても全くめげないのです。それは、いじめられる環境(学校)と言うのが、彼らの全ての世界で無いと知っているからです。その世界でいじめられたとしても、自分たちは宇宙人と出会うミッション達成に忙しい!だから、そう言ったイジメシーンもサラッと描かれています。これが日本の子供達が出会うべきのカルチャーショックだと思うのです。
もちろん、現実世界で学校や職場というガッツリとした現実の中で辛い思いをしている中で、なかなかそこから離れたら宇宙人が待っている!なんて脳天気な発想って難しいと思うのですが、でもですね、日本から一歩出たら、そんな世界が存在もしているのも現実なのです。
子供に見てほしいオススメハリウッド映画
子供の頃は相当映画好きで何百本と毎年見ていました。子供のくせに大人が見るような映画もたくさん見ましたが、それでもやっぱり子供らしい映画といのが格別です。特に登場人物と同年代の頃に見るのが大事だと思います。
- グーニーズ
- スタンドバイミー
- フェリスはある朝突然に
- ベビーシッターアドベンチャー
- ホームアローン
- マイガール
- グレムリン
- バックトゥザ・フューチャー
あげたらキリがありません。特に最初の3本は大人になってみても感動するはず。グーニーズに至っては200回以上見ています。子供の頃、毎日毎日見ていました。
現実逃避も重要ですし、逃げる勇気を持つきっかけになると信じています。
フェリスはある朝突然にでは、主人公の高校生フェリスビューラーは、こんな天気の良い日になんで学校に行かなきゃいけないんだ?と観客に問いかけ若さを謳歌するのです。それが肯定される文化に触れることがとっても大事だと思います。
私は主人公と同年代の時にこれらの映画に出会いました。本当に貴重な体験でした。いつも映画が自分を応援してくれたのです。
今もし、悲しくて現実や朝起きるのが嫌だったら是非ハリウッドの映画と言う処方箋がじわっと効いてくると信じてみてください。まだまだ世界には出会うべき映画が沢山あります!その映画との出会いは若ければ若いほどあなたの未来がユニークな愉快なものになるはずです。映画オタクの私からのささやかなメッセージです。