前回、海外で就職するとはいかに?と言う事で、ステップについてお話ししました。【海外就職 ステップ】
今回は、海外で仕事を得る時の面接についてお話ししたいと思います。 筆者103の経歴はこちらをご覧ください。
志望動機
これは、本気で先に考えてから面接に臨んで下さい。浅はかな動機が帰ってくると、面接する側はとても残念に思います。
何が浅はかかと申しますと、カッコイイ言葉だけが並べられた動機です。
日本では就職活動に対して、テクニックを攻略する類の話がたくさんあります。こういう答えが好まれる、という様な。
それを、残念ながら暗記した回答は、少なくとも海外では相手に伝わらない可能性があります。あまりに世界観が広がりすぎるからです。
もっと、素直な動機があるはずです。それを自分の言葉で伝えた方が賢明です。
- バリスタの資格を取ったので、それを現地で活かしてみたかった
- 日本でスーパーマーケットのレジで働いていて、接客が得意なので接客をやりたい
- 帰国後にホテルで働きたいので、海外で経験をつけたい
大体の志望動機は、このくらいのものだと思いますが、これがテクニック本のアドバイスが加わった瞬間、世界平和や大義名分色が強くなり、非常にたいそうなことを試みているかの様に聞こえる志望動機を聞かせてくれる日本人の人が多いです。
余談ではありますが、東京オリンピックの開催が決まった後、次から次へと同じ様なコメントを耳にして、トホホと思ったものでした。
「東京オリンピックでボランティアがしたいので、英語力と経験をつけたい」
と言う返答が面白い様に多くの日本人から返ってきました。まあ、本気であるのかもしれませんが、「(無給)ボランティアのために」というアイデアは海外ではあまり聞きません。なんだか、あまちゃんだな、と思わせる回答例でした。きっと、日本ではその様な答えが満点の答えなのかもしれませんが。
相手に失礼にならない程度で、本音で志望動機を教えてもらった方が雇う側はほっとします。
なぜなら、マニュアル人間はチームの足かせになる可能性を海外では帯びているので。
採用される人の特徴
自己PRは能力を見極めて
必要異常に自分を卑下しない。少し大げさはOK。でも、自分の能力をひけらかしすぎるのもNG。
できないのに、できると答えて仕事をゲットしても、海外では厳しいです。Probationという試用期間が通常三ヶ月ありますが、その期間内は企業側は雇用を継続しないという決断を簡単にできます。反対にいうと、Probationを終わった後は、雇用を切る事が非常に難しい。もし、試用期間中に自分の能力が足りないと簡単に解雇されます。
また、欧米では主張しないとダメだと、勘違いしすぎている人もたくさんいます。
特にオーストラリアに関して言えば、謙虚さという面も重視している事が多いです。チームワークで働く職場が多い中、チームワークを乱すスタッフは敬遠されます。オーストラリアに長年住んでみて、意外に、日本人の謙虚さに似た面を見る事が多々ありました。
謙虚になることと自信を持たないことは違うので、しっかり自分の強みを理解して、それをアピールする。アピールするからには、それに責任を持つ、という姿勢が重要でしょう。
態度
通常、人事部(HR)が履歴書を審査して(Screening)、第一面接をする。そのあと、各部署の所長などが面接をする、という流れが多いです。
私は、特殊な立ち位置にいたので、HRで働いていたわけではないのですが、HRの仕事も含めて所長として面接を一から行っていました。たまに、HRが「この人イイよ」とか履歴書を送ってくれたり、他の部署で不採用だけど、あなたの部署でどう?の様なやりとりを行います。
その場合、HRのスペシャリストが口を揃えていう褒め言葉が、
She is so bubbly!
He is so friendly!
という、感じいいよ〜っていう単純なコメントです。
結局、やはり、感じの良さを重要視するのがオーストラリアでした。
もちろん、それより大切な要素が実際あるのですが、欧米の人事部のスペシャリストと面接を最初にするステップがあるなら、とにかく陽気にやるしかないです。自分のキャラクターと違っても🥳
結局は、自分を見せること
日本でマニュアルやテクニックを求めているのは、協調性があるかを見る証拠だと思います。
協調性も大切ですが、海外では、
- 自分とは誰で
- 何を提供できて
- 何を得たいのか
をクリアーに提示できる人材が求められています。
自分を知って、自分を表現できる様にしっかり準備してして面接に挑んでください。
最後に、103がオーストラリアで初仕事を得たときの体験談はこちらをご参照ください。