2018年12月
南米大陸から3800Kmも離れて場所にあるのがチリのイースター島。
この謎の島がユニークになる所以は、島のあちこちに立つ巨大なモアイ像。写真で見る、どこかとぼけて、でも何か思慮深い面持ちさえあるモアイの姿を一眼見に行きたいと思っている人は多いはず。
2泊3日の滞在で、島内をくまなく見てまわることができました。
イースター島へのアクセス
チリのサンチアゴからも、タヒチからも飛行時間は5時間。どこから向かうかで経由地を決めてください。
日本からイースター島へ行く場合は、タヒチ経由の方が楽です。飛行時間と言う観点から。ただ、イースター島だけに行くのではなく、南米旅行の世界旅行のルート上でイースター島へ行く方も多いはず。
103は、チリのサンチアゴからの往復をしました。まず、サンチアゴからのフライトの方が数が多く、価格はどちらかと言うと低めでした。時期によっては、ペルーのリマからもフライトがある時もある様ですが、私たちの行った時期はリマフライトはなかったです。
日程がある程度決まったら、Skyscannerなどでフライト日程を確認して、日程をつめてください。1日ずれるだけで$100以上変わったりするので、時間が許せば、まずはイースター島への往復のフライトを確保してから他のフライトを取った方が良いかもしれません。ある程度、融通をきかす事ができる段階でイースター島のフライトをチェックしておきましょう。
私たちは、LATAM航空のビジネスクラスで往復しました。
ビジネスクラス?リッチなの?と、思われるかもしれませんが、なぜだか、エコノミーとビジネスの差額料金がほぼゼロでした。
LATAM航空のサイトで、最初に国を選びますが、その際にChili のサイトから入ります。スペイン語画面ですが、Google翻訳で英語にすれば100%理解可能です。日本に変換すると意味不明な画面になる可能性が高いです。Google翻訳はスペイン語から英語は、ほぼ完璧です。
チリサイトから購入すると、差額の支払いが発生すると言う話もちらほら読みました。実際は、搭乗の際も、全く止められる事はありませんでしたので、日本のパスポートで、チリサイトからビジネスクラスを購入しても快適なフライトになりました。
残念ながら、国内線扱いなのでビジネスクラスのラウンジなどはありません。
一つ気をつけていただきたいのが、国内線なのにチェックインは国際線扱いになるらしく、チェックインの時間が1時間前にはCloseします。30分ではありません。私たちは1時間前に行き、自分たちは余裕があると思っていたのに、ギリギリになっていて、相当走るはめになりました。
大まかに言うと、イースター島の旅行を加えることで1人$800程は数日で必要になるでしょう。航空券だけでも往復$500ぐらいしました。世界でも、グランドキャニオンやモンサンミッシェルなどここを加えるだけで旅費が跳ね上がる観光地があるかと思いますが、イースター島もその類だと思ってください。
イースター島内 観光方法
イースター島って歩いて周れる?いえ、全く歩きは無理です。街中を歩くのはOKですが、モアイのいるポイント間はそれぞれ遠いです。
モアイのあるスポットなどは入園料が必要になります。空港で購入が可能ですので、到着したらまず入島料のUS$160を支払う必要があります。クレジットカードでの支払いが可能です。
(1) セルフドライブ レンタカー
ツアーも考えたのですが、料金も高いですし、融通も効かないので、レンタカーにしました。オーストラリアの免許証でレンタルできました。ちなみに、オーストラリの免許証で、アメリカもギリシャもレンタカーをしていますが、常に『英語で記載』されているので国際免許証は必要ありませんでした。
事前にレンタカーをメールでレンタルできるところもありましたが、相場で聞く額より割高だったので、その場でレンタルすることに。
アタムテケナ通りに数軒のレンタカー屋さんがありますので、3軒ほど料金を確認に。結果的に、1軒しか借りる事ができる車がありませんでした!1台あって、本当に良かった。マニュアル車だと選択肢もあるのですが、イースター島はオートマチック車のオプションは少ない様です。48時間で7万ペソ(9000円)でした。
48時間レンタルしました。最後に1回だけ、ガソリンを空港近くのガソリンスタンドで入れたのみで、間で一度も給油をする必要がなかったです。23000ペソ(3000円)です。
レンタカーもガソリンもクレジットカードが利用可能でしたが、レストランは基本現金のみです。チリペソかUSドルが利用できます。
(2) モデルルート
絶対外せない場所 ⑤⑥⑦⑩⑫
時間があれば行った方がいい場所 ⑧
Day 1
10:25 イースター島空港着
13:00 レンタカー町中で開始
①アフ・フリ・ア・ウレンガ ②プナ・パウ ③アフ・ハンガ・テエ(アフ・バイフ)④アフ・アカハンガ
夕食
⑤タハイ遺跡 サンセット 20:51
Day 2
5:45 ホテル発
6:30 ⑥アフ・トンガリキ到着
7:15 サンライズ
⑦ラノ・ララク ⑧アフ・ナウナウとアナケナ・ビーチ ⑨アフ・アキビ
夕食
タハイ遺跡 再びサンセット
Day 3
⑩オロンゴの鳥人儀式村跡 ⑪郵便局 ⑫イースター島博物館
13:00 レンタカー空港で返却
14:55 空港発
とにかく、モアイの数は想像以上なので、ポイントを絞って行けばいいと思います。ガイドブックに載っていた場所にすべて行こうと頑張り過ぎたなあと言うのが感想です。
赤字の箇所が欠かせない場所なので、そこに時間をもっと割いて、もう少しゆっくりした観光をしても良かったのかなと言う感想です。
(3) 食事
物価は高いです。物資を運ぶのも大変でしょうから、仕方がない事だとは思います。ただ、とにかく、ある程度の予算を考えておいた方が良いかと思います。
朝食はスーパーで菓子パンを買って済ませました。その朝食がランチと込みだったのでブランチ的に食べました。そのかわり、夕食はしっかり頂きました。
最初の夕食はここ Takaku Vave Restaurante です。
Tataku Vave restaurante
Caleta, Hanga Piko s/n, Isla de Pascua, Valparaíso, チリ
+56 32 255 1544
https://goo.gl/maps/Nz6wTLRJWcUsAXkq9
待ちに待ったシーフード!景色も最高で本当にスペシャルな食事体験になりました。日の入り時間に合わせていけば、そこからサンセットもみえたはずですが、今回は日の入り前の時間に先に夕食を済ませて置くことに。だからか、予約がなくてもスムーズに席に通してもらえてラッキーでした。タイミングが悪いと、私たちの後は、待たされたり、席がない状態の様でした。もし、絶対行きたい場合は予約を入れておいた方が無難です。
高級レストランというよりは、ちょっとオシャレな家庭的な隠れ家的なシーフードレストランです。肩肘あって行く必要はありません。とにかく、味は良かった。もちろん、お値段も2人で$120程支払いました。
次の日は、前日お金をかけ過ぎたので料金は押さえ目でこちらEmpanadas Ti Bertaを選びました。
Empanadas Tía Berta
Atamu Tekena, Hanga Roa, Isla de Pascua, Valparaíso, チリ
+56 9 9919 7330
https://goo.gl/maps/2qS5QZFK1swHaCU7A
エンパナーダ専門のカフェです。これが、シンプルに美味しかったです!イースター島の中ではお安い方で、バジェットを押さえたい方向け。地元のお母さんたちも立ち寄ってお茶をしている様で、味は良い証拠だったと思います。
(4) ホテル
民泊が基本です。あまりホテルの様なアコモはなかったです。
私たちが選んだのはこちら。
キャンピング ミヒノア
Pont S/N, Isla de Pascua, Valparaíso, チリ
+56 32 255 1593
https://goo.gl/maps/kpAPjpavyCmQ2deA8
広い庭にキャンプを張っている人がいるので、キャンプ場を併設している場所ですがシャワー付きのプライベートルームもあります。ドームルームもありました。
おすすめポイント:
ロケーションが最高の海岸沿い・飲料水がスーパーより安い・共同リビングでWIFI無料(各部屋では繋がらない)
あまりおすすめできないポイント:
無料の空港送迎は忘れられていて、迎えが来ませんでした・とにかくスタッフを見つけるのが一苦労。いつもカウンターに人がいませんでした・チェックアウト時間の融通を利かせてもらえず8−10時に手渡しで鍵を返すしかダメだと言われて困りました
値段と比例していると思ってください。バックパッカーが好きで、旅人とワイワイしたい方には向いています。個人でゆっくりしたいと思っている人には少し賑やか過ぎるかもしれません。夜遅くまで若者が集まってパーティの様なことをしていました。
イースター島 歴史
(1) どの様にして出来がった国?
NZのマオリに近い文化がある様です。紀元前500年頃にポリネシアの方面からやってきた部族。
島が世界的な見地で発見されたのが1722年。キリスト教の復活祭イースターに発見されたのでこの様な名前がつけられたそうです。1888年以来チリ領となっていますので、公用語はスペイン語です。島内の観光は英語で問題ありません。1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。
モアイやイースター島について知りたい方は資料館に足を運んで見てください。思った以上に資料の見応えがありますので、 1時間以上は見て回る方もいらっしゃると思います。無料の資料館にしてはかなり充実しています。入り口で日本語の資料も見せてくれるので、それと一緒に回ってみたら理解も深まるはずです。
(2) モアイとは
周囲を海に囲まれた小さな島だったイースター島だったので、木像が主流な文化の中で石像が造られて行った様です。部族の神様や王様を表現しているのがモアイ。より巨大な像を作ることで権力を誇示していたらしいです。
⑦ラノ・ララクの石切場で石像は作られ、それは何十キロも離れた場所へ移動されています。石切場では、製造途中のモアイも転がっているので、こちらが見どころです。そこから何とモアイは歩いて、それぞれの場所の台座まで行った言うのが本当に信じられていた言い伝え。でも、本当に歩き出しそうな顔をしているモアイもいるのは事実です。
どうも、キチッとした資料が残っていないので、移動方法はまだ解読されておらず、木組みで転がされたとか、ロープを使ったとか、色々と研究されています。
(3) ロンゴロンゴ ミステリアスな文字
島がヨーロッパ人に発見された後、占領されていきいます。その際の宣言書のサインには奇妙なサインがされていたそうです。それが、部族が使っていたロンゴロンゴという名の文字。
文字文化がない先住民族などがいるなか、文字を有していたと言うことはかなり発達した文化があったのだろうなと想像できます。
ロンゴロンゴも、占領をした国々によって滅ぼされて行き、宗教の改宗も行われ不運な文字は焼き捨てられてしまった様です。ただ、現代になり研究も進みロンゴロンゴの文字の読み方が解読されました。それが、驚く読み方なのです!
❶右上から左へ
❷180度回転
❸上下を逆にして
❹下から2行目を
❺右から左へ読む
何なんでしょう。。。ここまで、複雑にするのは。相当、優秀でない限り、忘れちゃいます。ただ、これも完全な解釈ではないそうなので、ミステリアスな文字であることは間違いありません。
やはり、諍いで相手文化を消滅させることほど、罪な事はないかもしれません。文化を紡いで行ってこそ、地球が存続して行く方法ではないかとさえ思います。
イースター島は、アクセスも良くないですし、何度も足を運ぶ事ができる場所ではありません。一生に一度行けたらラッキーな場所ではないでしょうか。どこかへ行くついでに行けない場所なので、計画も難しいかもしれませんが、『ここではないどこかへ』と非日常に連れて行ってくれるのは確かです。雨の日も、風の日も、暑くても寒くても、切り立った草原にちょこんと座るモアイに会いにぜひ行ってきてください。
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