日本国内を旅行していてもあまり出会わない様なトラブルに海外旅行で出会う確率が高くなりがちです。103も毎回1回は何かしらのトラブルに出会っています。幸い、命がどうのと言うレベルのものではありませんが、地元の警察にもお世話になったり保険会社さんにもお世話になったりと毎回残念な体験になっています。
海外旅行 トラブル 体験談
気をつけて防げる類のものと、自分の努力ではどうにもならないものと2種類ありますが、どちらにしても、問題解決能力を持っているかどうかによって大きく結果が違うことがあります。
体験談を下記にまとめつつ、大小様々な事が起こりすぎで微笑ましくさえ思えます。その時は、泣いたり、不安だったり、怒ったり、色々な感情がありましたが、思い返すとある意味良い体験です。
もちろん、他にも色々とオーストラリア国内旅行や出張などでトラブルはありますが、こちらがホリデー旅行中のトラブルリストです。
(1) NY マンハッタン コンビニでiPhoneのスリ
場所 タイムズスクエア近くのコンビ二
時間 22時ごろ
状況 iPhoneをポケットに入れてイヤフォンをつけて利用中、10歳ぐらいの子供にポケットに手を突っ込まれてiPhoneだけ抜き取られ走って逃げられる
対応 コンビニ店員さんが警察を呼んでくれて、近くの警察に警官と徒歩で移動。調書を作る。
コンビニで、あまりに近くに子供が立っているなと気にはなっていたのですが、まさかスリだとは思わず気を許してしまっていました。普通と違うと気づいていたのに、それ以上に予測が出来ず悔しい思いをしました。
また、コンビニの外まで追いかけたのですが、男の子の足は早く追いかけるのは無理だと諦めました。結果、早い段階で諦めておいて良かったと思っています。追いかけて、二次災害になったと言う話は聞きますので、対決などして良いことは無いと思います。安全第一です。
コンビニの店員さんが売り物の国際電話カードをその場ですぐくれてとても親切にしてくれました。そのカードで自分の電話にすぐかけたりとファーストアクションを取れました。その後、対応してくれた警官も個人の携帯を貸してくれてクレジットカードの解約のために国際電話をかけさせてくれました。なんだか、皆さんとても親切です。
ちょうどクリスマス前だったので、NYPDにはクリスパスパーティの社内ポスターが貼ってあり、何だかほっこりしたのを覚えています。
警察から戻った後は、携帯電話会社に連絡して携帯を一旦解約などの手続きに追われました。
この後、もちろん、電話が私の手元に戻ってくることはなかったので、帰国してすぐ電話を再購入することに。特に残念なのは、そこまでに撮っていた写真が消えてしまったこと。まだアップロードされていなかったので。また、携帯に入っていたSIMカードがなくなったことで、電話番号の再発行になってしまい面倒でした。残念なことに、海外旅行保険を購入せずに旅行に出ていたため、保険請求の可能性はなかったです。
教訓
- 通常と違う動きを周りで嗅ぎ取ったら、その本能を信じる
- 携帯電話の様な小さくて高価な製品を人が目につく様に持たない
- もしその様な事が起こっても、追いかけて戦おうとしない
- クレジットカード類はすぐキャンセル
- 写真は常にアップロードしておく
- 海外旅行保険に入る
NYの旅行記はこちら
(2) イタリアローマ 地下鉄で財布のスリ
場所 ローマ地下鉄車内
時間 夕方前 雨がザーッと降った後
状況 雨が降り出したので、歩くつもりでしたが地下鉄に。予定外の動きだったので車内で地図を見ることに集中していた。気づいたらポーチがチャックが開いていて、財布が抜き取られていた。
対応 ローマテルミニ駅のホーム内の警察署で調書をもらい、帰国後保険対応。
初ヨーロッパで、定番ながらイタリアローマの地下鉄で財布のスリに会いました。雨が降り出したため、多くの人が地下鉄に動いている来ていたので通常より車内が混んでいました。
地図お読むことに意識が行ってしまい、NYの時と同じですが、近くに男性が立っているなと、少し気にはなったのですが、身なりの良い大学生風の人だったので疑う気持ちが強く起こってこなかったため、地図を見続けていました。
気づくと、その男性は居なくなり、斜めがけ肩掛けポーチの口が開いて、見事に財布が抜き取られていました。パスポートには手をつけられていませんでした。
次の駅がローマテルミニ駅だったので、下車し、そのままホーム上にある警察署へ。とにかく、10組ぐらいの人がドアの外に待たされていて、順番に警察署の中に呼ばれて調書をとっている状況です。韓国人、キプロス人、国際色豊かな被害者がカメラや何やらを失い、悲しげに、そして声を荒げて訴えていました。キプロスの家族は、旅行資金のかなりの大金の現金がなくなってしまった様で、本当に大変そうでした。
順番を待っている間に、国際電話でクレジットカードを停止。そして、順番が来て、警察署内へ。英語が通じません。。。イタリア語の調書に英語でなんとんく記入をしていきいます。私たちも失ったのは、現金100ユーロ未満とクレジットカードのみだったので、これが戻って来るとも思えなかったので、保険請求のための調書が欲しかったのです。
イタリアの警察は、とにかく、「自分たちの対応は良かったか?」と言う意味合いだと思われる質問を何度もしてきました。後で、サービスが悪かったとクレームが来ない様にでしょうか?それとも、日本人がイタリアサービスをどう受け取っているか知りたいのでしょうか。真意はわかりませんが、対応の良さを強調していました。
帰国後の保険請求で、失った現金相当額と財布の価値分だけが保証されました。
教訓
- 地下鉄などの公共交通機関で地図を読むなどいかにも観光客と言う動きをしない
- 相手の外見だけで気を緩めない
- 外国語でも警察に行って、調書をもらう
- 海外旅行保険には加入しておく
(3) ポルトガルリスボン オーバーブッキング
初めてオーバーブッキングで購入していたフライトへの搭乗拒否に会いました。これは、基本的に自分で防げる事ではないのですが、この様な場合での対応について学びました。
場所 ポルトガルリスボン空港
時間 チェックイン開始時間余裕を持って空港に行った際
状況 空港でマシーンでチェックインしようとすると席番がブランクの搭乗券が発券。荷物ドロップに行った際、スタンバイで席の確保はできていないが搭乗ゲートへ行くよう促される。搭乗ゲートでは10人ぐらいオーバーブッキング待ちで、半数ほど席を確保される。弾かれた人間は、サービスデスクで補償を受けとり航空会社の対応を聞く。航空会社が手配したホテルで1泊過ごす。
対応 代替便の手配に手間取る。全て、文章で証拠を取っておく様に、手紙を発行してもらう。
航空会社の言い分としては、私たちが一番安いチケットを購入していたのでオーバーブッキングの対象となったと言うこと。航空券は一番安いものしか買わないです。自己都合でキャンセルしたりしない様にと自己責任で購入しているつもりですが、まさか、航空会社都合に対しても購入した席にちゃんと乗る事ができる保障はないと言う事に同意している様です。あの、長いポリシーの中で。
また、私たちの場合、片道チケットだったため、目的地から次の場所まで別の航空会社LCCの片道チケットを持っていました。しかも、1泊2日だけその都市に滞在してからの移動だったため、次の日にその都市に着いても仕方がなかったのです。
航空会社の対応としては、4日後の同じルートでしか席は確保できないので、毎日空港に来て空いた席を待つ様にと指示されました。ラチがあかないので、自分たちで、別の方法で日程への穴が最小に収まる様に同じ航空会社で別のルートをネットで探しました。もともとのルートがメインのルートでなかったため、フライト数が少なかったのが問題でした。
そして、やっと、もっとメジャーな都市へのルートを発見し、ひとまずそこまでの席で確保してもらう様に交渉しました。そこにさえ行けば、別のLCCが安くで飛んでいるので日程にキャッチアップできます。3人ぐらいの担当者を変えんがら延々と3時間ぐらい交渉した末、別ルートでのOKが出ました。
さらに、オーバーブッキング証明書をレターでもらうのが大変でした。作ってくれると言いつつ、そのスタッフは帰宅。別のスタッフはそんなものはできない。海外でよくある、スタッフによって言う事が異なると言う状況に合いながら、何とか粘って証明書を作ってもらいました。これがなければ、保険請求もスムーズではないし、同じ航空会社内のスタッフ同士でも連携が取れていないので、話が繋がらないので、手紙を見せる事で状況を把握してもらえます。
教訓
- 安いチケットを購入したら、オーバーブッキングへのリスクも高まると言う事実を知っておく
- 交渉をする事で自分に有利に持っていく
- 口約束ではダメ。証書として持っておく事が重要
(4) アメリカセドナからフェニックス ハイウェイ封鎖
こちらも、自分でコントロールができない種類のトラブルです。ただ、対応をその場でする事で痛みを和らげる事が可能です。
場所 セドナからフェニックスへのハイウェイのどこか
時間 昼過ぎから早朝にかけて
状況 セドナからレンタカーでフェニックスの空港へ向かう途中、ハイウェイで渋滞が始まり、そこから全く前へ動かない状況。3時間ほど待ったのち、ハイウェイを降り、遠回りをしながらフェニックスへ早朝到着。次の日、フェニックスから出発。
対応 航空会社にフライトに乗れないと言う第一報を入れておく。
映画の様でしたが、ハイウェイ上に車が何百台も停車してみんな車内から出て道路を歩き回っていました。犬の散歩を始める者、突如として現れる飲料水を売り歩く男性。私たちも状況を把握するために車外に出て、ほかの人から情報を得ます。ハイウェイの先で、オイルが漏れて、道の封鎖が始まったと。
電波がつながる携帯電話を持っていなかったので、申し訳なかったのですが、近くにいた家族連れの奥さんに携帯電話を借りて、航空会社に一報を入れました。道が封鎖されているので完全に今晩のフライトは逃す。次の動きが分かり次第、また一報入れますと言う事で連絡を入れました。経験上、航空会社には一報入れておくのとないのとでは後々の対応が全く違います。
3時間ほど待って、やっとノロノロと進み始めます。理由は、すべての出入り口は封鎖されていたのですが、出口のみ途中の道路で開けることを警察が決定したためです。ただ、どちらかというとセドナよりの場所で迂回路におろされてもフェニックスまではまだまだ。ひとまず、空港がある場所に行かないといけないのでフェニックスに行くか、ラスベガスに行くか迷ったのですが、変にルートを変更する事でフライトがおかしくなるよりはと思いフェニックスに進む事にかける事にしました。
ハイウェイ出口側にガソリンスタンドとコンビニ併設のマクドナルドがありました。大混雑です。お店の人も、驚きの忙しさ。こんな小さな町に次から次へとお客さんがやってきます。マクドナルドでWifiをゲットし、フェニックスのホテルを予約しました。併設のコンビニで周辺の道路地図を購入。ネットや携帯の電池がどうなるかわからなかったので久しぶりに紙の地図です。それを頼りにフェニックスに進みます。
ネットで調べてみると3時間ほどのドライブで到着するはずでしたが、真っ暗で、予定外の道路という事で安全運転を守るためにゆっくり進みます。マクドナルドを出たのが23時ごろでフェニックスのホテルに到着したのは午前4時過ぎ。道路の途中では、多くのトラックが路肩に停車して仮眠を取っている様でした。私たちも、こんな夜中まで運転する予定ではなかったし疲れも出て、何度か仮眠をしながら進みました。
フェニックスのホテルに到着して、落ち着いた後、航空会社に連絡を入れました。それなりに地元では大きなニュースだった様で、航空会社の人も状況判断で次の日のフライトにすべて無料で変更してくれました。本当に助かりました。国内線と国際線の2路線だったのですが、快く対応してもらえてほっとしてしました。また、新聞を購入しておきました。そこに、ニュースが取り上げられていますので、それが通常証拠になります。
旅行保険では、フェニックスのホテルや変更が不可だった帰国後の国内線差額代などをカバーしてもらえました。証拠として、新聞記事やハイウェイで撮影していた状況の写真を添付した事で対応がスムーズでした。
教訓
- 飛行機に乗り遅れそうな場合は速やかに一報を入れる
- 自分の電話が使えない場合は、恥ずかしがらず他の人に助けを求める
- ネットや電池切れを予測してハードコピーのバックアップを持っておく
- 保険請求のために新聞や状況写真などで証拠を持っておく
ルート66の旅行記はこちら♪
(5) ブラジルイグアス 航空便遅延
搭乗ギリギリで遅延が始まりました。タイヤ交換をしているとのこと。サンパウロで乗り継ぎでマナウスまでの続きの航空券を購入しています。
イグアス側の航空会社スタッフは、サンパウロで乗り換え便が待機しているので大丈夫。乗り換えを急いで頑張ってくれと言う話でした。私たち以外にも5組ぐらい同様な状況の人たちがいます。遅延は1時間程度で、乗り換えも1時間ぐらいだったので、待っていてくれない限りはアウトです。
サンパウロ到着後、同じ状況の仲間たちと一緒に乗り換えへダッシュです。待たせて悪いなって思いながら。でも、心の隅で不安に思っていた通り、待っているそぶりは全くなしで、乗り換え便のゲートに到着すると次の日の搭乗券を準備して渡されました。
ホテルと食事、すべて航空会社手配で対応はしてくれましたが、マナウス観光が減ってしまいます。でも、ポジティブに考えないとダメです。サンパウロの予想外の観光が増えました。食事も何食もついてラッキーだとも言えます。
もちろん、マナウスでのホテルやツアーの手配の変更が必要になり出費もありましたが、保険が全てカバーしてくれました。もちろん、航空会社で遅延証明書や次の日に乗ったフライトの搭乗券などを保管して証拠として提出しています。
教訓
- 乗り換えがある場合は、なるべく通しで一枚切りの航空券を買っておく(バラバラに買うと自己責任で、代替便や宿泊の手配は自分もちになる可能性大)
- 失ったものばかりを見ず、得たものも見るように努力する
- 証拠として変更後のフライトの搭乗券を保管してしておく
ブラジルマナウス旅行記はこちら
海外旅行 安全対策
自分で防げるもの、防ぎ様のないものがありますが、一番大切なのは、気を緩めず安全を第一に考える事です。事件性のあるものでしたら、失ったものはすぐ気持ちを切り替えて忘れた方が得策です。取り返そうと追いかけたりする事がリスクを呼びこみます。安全あっての楽しい旅行です。
航空会社やツアー、ホテル関連だと、とにかく交渉をする事も重要。交渉するかどうかで得るものが変わってきます。ただ、一つ気をつけないといけないのが、海外では丁寧対応をお客さんがするべきです。スタッフが腹をかえたら、得るものも得れなくなります。お客様が神様と言う認識はありません。とにかく、相手に同調し、でもこちらも困っていると言う態度が本当に欠かせません。これを間違えて、日本の感覚で進めるのは頂けません。下手したら、セキュリティーを呼ばれる可能性もあります。
また、海外旅行保険は絶対に入っておいた方が安心です。もちろん、一度もトラブルに遭った事がないと言っている人にも多々あっています。私たちが、ぼーっとしていているのが問題なのかもしれませんが、これが医療関連などに関わってしまったりすると本当に高額になりかねません。自分の経験ではありませんが、海外保険を持っていなかったために高額医療費を請求された日本人のアシストを仕事上おこなって事が何度かあります。皆さん、自分がまさか、と口を揃えておっしゃられていました。
自分にも起こりうると言う認識を持って、海外を安全に旅行する事が海外旅行で最も重要な備えの一つだと思います。皆さんの旅も、安全で楽しいものとなります様に!
旅をする様に海外で暮らしたい方へ♪
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