【イグアスの滝 世界遺産】悪魔の喉笛 行き方 アルゼンチンとブラジルどちらも攻略

中南米
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イグアスの滝とは ベストシーズンはいつ

(1) ナイアガラの滝との違い

イグアスの滝はアルゼンチン、ブラジルそしてパラグアイの3カ国に渡り流れる全長約1320Kmもの長さを誇るイグアス川の下流にある世界三大瀑布の一つです。遠く南米の地にあります。

他の2つの滝で言うと、アフリカのヴィクトリアの滝はなかなか訪れた事がある人は少ないかもしれませんが、アメリカとカナダ間のナイアガラの滝はすでに観光済みと言う方もいらっしゃるかもしれません。

ナイアガラの滝とのスケールの違い
  • 滝幅 ナイアガラ15−670mに対し、イグアスは4Kmも
  • 滝の数 ナイアガラは3つの滝に対して、イグアスは275の滝

イグアスの滝の迫力の凄まじさが伺いしれます。

ただ、アメリカやカナダというアクセスが比較的しやすい場所にあるのがナイアガラの滝。特にカナダからは、国際線発着が多い大都市トロントからバスで1時間ほどで到着できる位置にあるのでツアーなどでの観光も難しくありません。103も、ナイアガラには過去3回行った事があるのですが、なかなか遠く南米にあるイグアスまでは道のりも険しかった!

しかしながら、実際、いざ南米旅行を計画するとイグアスの滝観光は欠かすことの出来ない世界遺産スポット。頑張って、ぜひイグアスを目指してみましょう!

(2) イグアスの滝 ベストシーズンは? 年中OK

人それぞれ暑いのは平気、寒いのは。。。と好き嫌いがあるかもしれませんので一般論でしかありませんがベストシーズンは冬(5ー10月)だと言われています。冬季の方が気温が20度前後で快適。夏(10−4月)は気温が30度を超えるので暑い日が多い。夏の方が雨量は多目ではあるようですが、ただ、ちゃんとコントロールされているのでどの時期に行っても水量は問題ないです。

103はちなみに12月の夏の真っ只中に行きましたが、暑さはさほど気になりませんでした。他にもウユニ塩湖やマチュピチュ、アマゾン川も周りましたが、イグアスの気候が一番暑かったです。ただ、日本のように本当に蒸し暑く苦しい感じはなく、極めて快適な暑さでした。天気は、1日は雨模様、2日目は晴天です。夏は雨も覚悟してたほうが良いかもしれません。雨でも観光はできますよ!

例えば、前述のナイアガラの滝は水が凍ってしまったりと冬場は問題がありますが、最終的に、イグアスの滝はどの時期に観光しても問題なしだと言えるでしょう。

アルゼンチンとブラジル どちらから?

ということで時期をそこまで考えることなくイグアスへの観光に行けますが、では実際、イグアスの滝ってどこにあるのでしょう。

(1) イグアスの滝へのアクセス 最寄りの滞在はどこ?

2カ国の選択肢が一般的にあります。アルゼンチンとブラジルです。

アルゼンチン側 プエルトイグアス(最寄りの町)
  • 町の規模は小さく観光目的の町なので落ち着いた雰囲気で歩き回れる
  • バスターミナル(長距離も滝行きも)が町の中心にある
  • 空港からのアクセスはミニバスかタクシー
ブラジル側 フォスドイグス(最寄りの町)
  • 町は比較的大きいので生活感がある
  • 空港や滝まで市バスを利用して安く移動がしやすい
  • 規模が大きいだけに治安に不安がある

アルゼンチン側プエルトイグアスおすすめポイント

歩いてまわっても治安の心配を感じないのが大きな違いかもしれません。プエルトイグアスはちょっとした南国の観光地感があります。

おすすめポイントと注意点
  • イグアスの滝国立公園へのアクセスが簡単。バスターミナルからシャトルバスが頻繁に出ています。
  • アルゼンチンの肉料理が楽しめます。もし、他のアルゼンチンの都市に立ち寄る予定がなければアサード(肉の炭火焼き)の盛り合わせのパリジャーダをいただけるレストランもたくさんあります
  • 町が小さいので夕食の後、カフェなどをみて回るとか簡単にできました。治安が悪くなさそうだったのも良かったです。
  • 小さいという事は、反対に言うと観光客向けのレストランなどしかなさそうだったのであくまで観光の拠点の町と言う印象です。

空港アクセス

プエルトイグアス空港からはミニバスかタクシーのみの移動です。ミニバスを選んでもスムーズに宿まで送り届けてくれました。チケットはクレジットカードで支払いOKです。空港到着するとすぐ見逃さないと思いますが、チケットブースがあるのでそちらでミニバスチケットを購入しましょう。きっと、たくさん、人が並んでいると思うので見逃さないと思います。1人250ペソ(360円)ほどです。タクシーは700ペソなので、三人いればタクシーの方が安いです。

国立公園へのアクセス

バスターミナルからシャトルバスが7−18時ごろに20分間隔で出ています。料金は往復150ペソ(約220円)で、30分ほど乗る割りに安いです。ちなみに現金のみです。私達は数ペソ現金が足りなかったのですがチケットを販売してくれた良心的な場所でした。チケットは、チケットブースで事前に購入しておきます。バスは何箇所か停車しながら国立公園へと向かったので、途中のバス停からのる場合は運転手さんからチケットを購入することになります。必要ないなら、バスターミナルからのる事をお勧めします。

ブラジル側フォスドイグスおすすめポイント

一般の人も生活しているような大きめな都市なので町としての機能が発達しているようでした。

おすすめポイントと注意点
  • 空港や滝へのアクセスが市バスが使えて安かった
  • 町の規模は大きくホテルなども選択肢が多い
  • 治安が心配な部分もあるので夜間は歩き回らない
  • ブラジルへは日本人はビザが必要

空港アクセス&国立公園へのアクセス

空港はフォスドイグアスの町と国立公園の国立公園側にあります。町の滞在時間や到着・出発のタイミングによっては効率よく回れます。市バスがその3点を結んでいるので一回3.75レアル(77円)と言う破格の乗車代なので自分の動きをうまく組み回せてみましょう。

空港にコインロッカーもありましたので、荷物を置いて観光と言う手もありましたが、私たちの一日の大まかな動きをご参考までに。

  1. チェックアウト後、朝一番でフォスドイグアスバスターターミナル近くのホテルにスーツケースを預けて国立公園へ
  2. ブラジル国立公園観光後午後4時ぐらいに一度ホテルに戻って荷物ピックアップ
  3. 空港へ向かう

フォスドイグアスバスターミナル〜(30分)〜空港〜(10分)〜国立公園

ロケーションとしては上記のような流れで市バスは走ります。

3回バスに乗っていますが、一回3.75レアルなので時間に余裕さえあるならロッカー代より安くて安心な動きです。ただ、前述の通り空港を毎回経由しているので(市バスは実際、空港の入り口に毎回止まります)動きとしては非効率に感じますが、時間にさえ余裕があれば悪くない動きです。市バスはフォスドイグアスの街中を走るので、一般の人も普通に利用しています。とてもローカル感あるバスなので、観光気分も味わえました。

また、バスターミナル付近のホテルに泊まることをお勧めします。市バスなので、途中から乗り降りできますが、かなりハードルが高い可能性があります。バスターミナルからのる場合は、チケットブースがあるのでそこでチケットの購入が可能なので運転手さんから買うより安心です。言葉がわからないローカルバスほどハードルが高い乗り物はありませんので(笑)

ホテル最上階の朝食会場からのフォスドイグアスの町の様子

第3の国 パラグアイ

通常の観光の場合は選ぶことはないと思いますが、選択肢としてパラグアイのシウダーデルエステを拠点にすることも可能です。どちらの滝へもアクセスが可能です。物価が安いのもあり、あえてこちらを拠点とする旅人もいます。

(2) 世界遺産の国立公園 アルゼンチンとブラジル側の違い

では、国立公園自体の違いを見てみます。

アルゼンチン 国立公園 バラエティに富んだ遊歩道

入場料 800ペソ(1200円)現金のみ 

公園内を無料の列車が走っています。時刻表はかなりわかりづらかったです。とにかく、早く乗れるように動いた方がいいのですが、乗りきれない事はなさそうでした。乗り換えも頻繁にでてきて、時間帯によって行き先が途中までであることもあるようです。とにかく、わかりにくいので、早めの行動をしてください。

見どころのイグアスの滝の中でも最大の滝、悪魔の喉笛は鉄道駅の最終駅です。なので、とにかく最後までひとまず乗っておけば良いです(乗り換えが発生する便もありますが)

悪魔の喉笛は、人がすれ違うのにギリギリの細身の橋がかかっています。距離はありますが、アップダウンなどはないので体力は必要ないです。橋の最後まで歩くと滝の真上に出てきます。まさに滝は真下にあるので大迫力間違いなしです。水しぶきもすごい。私たちの場合、雨も降ってい他ので雨がっぱを着ていても意味がないぐらい滝プラス雨で濡れました。そのため、あまり写真が撮れていません。

悪魔の喉笛と公園入り口の間に遊歩道があります。アッパー(滝の上)とロウワー(滝の下)の遊歩道です。アッパーは歩きやすいので、体力に自信のない方におすすめです。ロウワーの方が滝の豪快さを感じられるのでどちらかのみで、体力に心配ない方はロウワーを選ばれたら良いです。1500m前後なのでそれなりに距離はありますので2箇所回るとしたら3時間ぐらいを見ておきましょう。

全体的な印象として、手付かずの自然がそのまま残っていて、列車も時代を感じさせてくれます。ただ、列車の時間などの管理がイマイチだったのが残念でした。しかしながら、自然の中を散策していてより滝に近く観光できるのは南米らしさを感じるにはもってこいです。都会から自然の中にやってきたのだなあ、と実感できるでしょう。

ブラジル 国立公園 観光のしやすさは抜群

入場料 72レアル(1400円)クレジットカード可

世界の色々な国立公園を訪れましたが、ブラジル側の国立公園はその中でも群を抜いてキチッと管理された近代的な国立公園でした。

入園するとすぐにインフォメーションセンターがありそこで流暢な英語でツアーなどの予約のヘルプでスタッフが何人か配置されています。そこを抜けると無料の園内移動のための大型バス乗り場です。かなり列ができていますが、バスは次から次へとやってきますのでスムーズに乗車できます。大型バスは2階建のものもあるので、2階建に当たれば2階の前列にいきましょう!

そこからは観光ポイントをこのバスで移動できます。途中、私たちはボートに乗ったので途中下車をしました。乗り降りは簡単で、バスも頻繁に走っているのですぐ次のにのる事ができます。

イグアス唯一の国立公園ないピンクのホテル、ダスカタラタス辺りまで乗っていけばそのあたりに散策路があります。アルゼンチン側と比べるとかなり舗装されて歩きやすい散策路です。

アルゼンチンの方が滝に近づいたのですが、ブラジル側は川の中に入っていって滝の全体像を楽しむと言うイメージでしょうか。もちろん、ブラジル側も滝のすぐそばまで行くこともできます。

(3) どちらか一方しか行けない場合は?ブラジルをおすすめ

どうしても時間などの都合で滞在が1日しかない場合は、ブラジル側をおすすめします。なぜなら、観光のしやすさです。

やはり、オペレーションがしっかりしているのでストレスなく観光ができるのがブラジル側でした。これは、結構、重要な要素だと思います。限られた時間での観光はとにかくスムーズに行いたいですよね。

滝の見え方などは甲乙つけがたいですが、どちらも素晴らしいです。迫力を体感できるのは自然の中にいる感覚が強いアルゼンチン側。でも、写真に全体像をおさめたいならブラジル側の方が迫力があります。

ただ、ブラジル側で注意が必要なのが2点。

ブラジルはビザが必要だと言うことと、フォスドイグアスの方が治安が心配だと言うこと。

ブラジルビザは日本パスポートならオンラインで申請できますので以前より断然簡単です。写真も自分で撮影したものをアップロードして問題ありませんでした。また、治安についても、もちろん他の南米の都市と同じで注意をかなり払う必要があるというだけで、私たちも具体的に何か危ない目にあったなどと言う事はありません。夜、ホテル近くのレストラン(数十メートル先)まで徒歩で行きましてが大丈夫でした。一般的な南米の都市よりプエルトイグアスが安全に見えたと言うことだけかもしれません。

もちろん、できればどちら側も体験する事が1番のおすすめではありますので、日程が許す限りはどちらも行ってみましょう

アルゼンチンとブラジル 国境越えはタクシーがおすすめ

下記が私たちの実際の日程です。

Day1 夕方 プエルトイグアス到着 夕食を食べて次の日に備える

Day2 アルゼンチン側観光 観光後、フォスドイグアスに夜間に移動

Day3 フォスドイグアス観光 夕刻 フォスドイグアス空港発

色々な組み合わせがあるので一概に言えませんが、私たちは以下の理由でこのような日程にしました。

  • アルゼンチンからブラジルへと旅程が続いたため
  • あまり国境を行ったり来たりしたくなかったため
  • 陸路での移動を体験してみたかったため
  • 航空券がお得だったため(どちらも国内線の移動になるので値段がお得だった)

どちらかの都市に滞在して、日帰りでどちらかを訪れると言うのも可能です。ただ、国境越えは近いと言っても何かと時間だけはかかりそうだったので、一方通行で移動した方が便利でした。

市バスで安く移動する方法を選ばれている人も多いようですが、私たちは荷物を持っての乗り換えや、国境越えにかかる能力を考えたらタクシーで効率よく移動することを選びました。

プエルトイグアス到着後、ホテルの人に相談してタクシーを手配してもらいました。手配は簡単なようです。料金は700ペソ(1020円)でした。時間にすると3-40分程度の移動です。運転手さんが国境での手続きなどもパスポートを渡すだけで済ませてくれます。全く問題はありませんでした。もちろん、頑張って市バスで頑張って移動するのも良い挑戦だと思いますが、時間が限られているとか、荷物が多いとか、暗い中での移動などと言う時はタクシーがおすすめです。

一生に一度の経験

プエルトイグアスもフォスドイグアスもそれぞれアルゼンチンやブラジルの中でもどちらかと言えば僻地の都市です。何度も訪れる事があるような場所ではないでしょう。だからこそ、一生に一度はこの絶景を拝むためにイグアスの滝に行ってみましょう。ここではないどこか感で溢れた最高の観光地です。私たちも世界旅行でたくさんの観光地を見てきましたし、世界遺産の近くで生活もしてきました。その中でもイグアスの滝の特別感は凄まじいものがあります。頑張って行ったかいがあったなあ、と心から思わせてくれる旅になるはずです。

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