南米に行く際、西側から大陸に入っていく場合が多いですね。その中で、アクセス拠点となるのがチリのサンチアゴです。国際空港があるので、経由したとしてもサンチアゴには降り立つルートを考える方も多いのでは。私たちの場合は、特に、オーストラリアからの入国でしたので一番近い南米の大都市ということでサンチアゴへのフライトが見つけやすかったというのもあります。
そこから次は南米の内陸、もしくは東側に位置するアルゼンチンに向かう人も多いはず。アルゼンチンはブエノスアイレスを拠点にイグアスの滝やブラジルを目指す人もいます。
イグアスの滝についてはこちら♪
そこで、私たちもイグアスに向かうためにもブエノスアイレスを目指していたのですが、サンチアゴからブエノスアイレスまで一気に飛行機で飛んでいくのは味気ない。という発想から、チリ・アルゼンチン間を陸路で国境越えをしてみるというルートを選びました。
ルートを決める
もちろん、陸路でサンチアゴとブエノスアイレスを全て移動するという案もあると思いますが、24時間程度の移動距離です。時間に余裕がある方は有りかと思います。
私たちの場合は、航空券を取った歳に周遊で購入していたので、理由はしっかりとはわからないのですが、アルゼンチンの国内線を追加してもなんと値段が一緒だと気づきました。むしろ、チリとアルゼンチンの国際線ルートを有料で購入しなくても無料でアルゼンチン国内線がつけれたのです。
チリから比較的近距離で簡単に入れるアルゼンチンのフライト数も多い大きめの町がメンドーサだと判明しました。
メンドーサはアルゼンチンの中でもワイナリーで有名な景色も素晴らしい場所です。これは、立ち寄らないわけにはいかないですね。
結局、周遊チケットや長距離バスでのアクセスや観光地という点でチリのサンチアゴからアルゼンチンのメンドーサへの長距離バスでの国境越えというルートに決定しました。
長距離バス
既に日程は決めていたので事前にバスチケットは購入しました。基本的に私たちの旅は事前に予約できるものは予約していくことを目指しています。その理由は、旅行中にルートを考えたりすることへの時間を奪われない点と現地での支払いでスキミングをされない様にしておくという2点です。もちろん、日程が決まってしまうことで少しの遅延など予測不可能な事態への対応が必要にはなりますが、それでも事前購入の方が利点は多いと感じています。
今回はEl Rapido社の下記のルートをアメリカのサイトで購入しました。
サンチアゴ
午前8時発
メンドーサ
午後4時着
一人 US21ドル程度
SemiCama席
多分、現地で購入したらもっと比較があって安いものも見つけることができたのかもしれませんが、21ドルで8時間の国境越えの長距離バスは悪くないと思います。
長距離バスで国境越え
サンチアゴのバスターミナルは地上階しかないですが、かなり広めでした。事前に前日に乗り場を確認しておきましたが、当日にターミナルに到着する方はある程度、時間に余裕を持っての到着をお勧めします。バスのチケットにも30−45分前に到着するようにと案内がありました。人によっては遅延を体験している人もいる様でしたが、私たちの場合は時間ピッタリに出発しているので余裕を持って乗り場にいくことをお勧めします。
どこが乗り場か本当に分かりにくかったので、チケットを見せながらそこで働いているっぽい人に声をかけながら乗り場を見つけた経緯もあります。
バスターミナルにはフードコート的なものもありました。値段はそこそこで、味はそこそこ以下程度(笑)わざわざフードコートで食べなくても良いですね。
私たちは座席指定だったので、2階席の一番前を取りました。懸念は太陽がしっかり入るので暑い、日焼けするということ。それでも、2階席の窓から広がる壮大な風景は暑さを我慢する価値はあると思います。
アンデス山脈の中でも南米最高峰のアコンカグア山も拝むことができるので、日中のサンチアゴからメンドーサ陸路国境越えルートはお勧め以外のものはありません。
国境も他の乗客と同じ様に動けば全く難しいことはありませんでした。一旦、本人はバスから降りて徒歩でパスポートコントロールを抜ける殊になりますが、ここも時間通りに進んだのでスムーズでした。
出発時に、お菓子とコーヒーをもらえますが期待されないように!南米は概してそうだったのですが、コーヒーがなぜだか美味しくないです。コーヒー豆は中南米が産地であるのでしょうが、本当に美味しいコーヒーになかなか出会えませんでした。ブエノスアイレスでスタバは流石に同じようなクオリティではないかと期待したのですが、これも美味しくありませんでした。ミルクの問題だと思われます。
気をつけるポイント
バスのチケットを取る際に色々なポイントで考慮しました。
サンチアゴ側での気をつけるポイント
皆さんのルートによって様々なパターンは考えられると思いますが、私たちの全行程を考えるとバスターミナルのロケーションやホテルの位置というのは重要でした。
- サンチアゴへはフライトで到着するため空港とのアクセスの良いホテル
- バスの出発時間が早いのでバスターミナルへのホテル とのアクセス
- サンチアゴへはブエノスアイレスの後にまた立ち寄るので荷物を置いていけるホテル
以上がホテルを予約する際に気をつけたポイントです。
サンチアゴの空港とバスターミナルと観光の中心の街中の位置は実はとてもシンプルで、空港と街のちょうど真ん中あたりに中央バスターミナルが位置していました。空港まではシャトルバスがバスターミナル周辺から頻繁に出ているので空港とバスターミナル間は移動が簡単です。また、バスターミナルと街中は地下鉄が走っているので、ここもアクセスが良い。
ということで、バスターミナルのすぐ横にあるIbisを予約しました。バスターミナル、空港シャトルのバス停、地下鉄駅全ては徒歩数分です。
もう一点、気にしたことは、私たちはサンチアゴにまた戻ってくる行程だったため、いらない荷物を置いて行く方向で考えていました。モアイで有名なイースター島は、国としてはチリに属しているためイースター島への最寄りの空港はサンチアゴとなります。後ほど、イースター島にいく予定でした。
事前にIbisに連絡して、1週間後に再び滞在予定なので荷物を預かってもらえるのかを確かめました。この手法は、ペルーのマチュピチュを訪れた際も行ってので下記の記事もご参照ください。
マチュピチュのアクセスはこちら♪
メンドーサ側で気をつけること
下記がチェックポイントでした。
- バスターミナルからのアクセス
- アルゼンチン現金の入手
国やタイミングによるのかもしれませんが、私たちが訪れた際は、オーストラリア国内でアルゼンチンペソの現金を手に入れることが出来ませんでした。事前にチリペソやブラジルレアルなどは交換できたのですが、なぜだがアルゼンチンペソは入手が不可能だったため、南米に到着した際にアルゼンチンの現金を持っていない状態となります。
特に、陸路でチリから入国するためアルゼンチンに到着した時に換金をする必要がありました。色々と調べたのですが、メンドーサのバスターミナルにはATMがありませんでした。ということで、到着時に現金を持っていないためタクシーにも乗れません。またタクシーも現金しか取り扱いがないのです。
ということで、バスターミナルに到着後にホテルへ向かうのは徒歩一択でした。
メンドーサのバスターミナルは街と少し離れたところにあります。ただ、1.6Kmぐらいなので徒歩20分程度です。バックパッカーの人なら全然歩ける距離ではないでしょうか。私たちも1.6km Google mapに沿って歩きましたが、日中だったこともあり安全に歩くことができました。
現金を持っている人はタクシー利用の方が楽ではあると思います。また、市バスも走っている様でしたが、言葉もわからない国での市バスはかなりハードルが高いので、ここは選択肢になかったです。
メンドーサからの出発は空港だったのですが、ここはかなり距離があるのでタクシーでの移動となります。
とにかく、バスターミナルからは荷物を背負って街の中心に予約したホテルまで歩きました。そこで一旦チェックインをした後に街にたくさんある銀行のATMでアルゼンチンペソを引き出すことに成功しました。
以上、チリとアルゼンチンをアンデス山脈を楽しみながら陸路で国境を渡った時に私たちが気をつけたことなどをまとめました。皆さんの南米旅行のルート作りに役立てていただけたら嬉しいです。