日本ではTOEICが完全に英語学習として定着しています。企業でも就職や昇給の際にTOEICのスコアを重要視しています。この傾向は不動のものとなりつつあります。103はTOEICのスコアで英語力を測る事自体には懐疑的ではありますが、TOEICのスコアをアップさせる名目で英語学習をすすめることは意味があると思っています。
【実体験】TOEIC点数の推移
大学生 730点
103が初めてTOEICを受けたのは大学生の時です。団体特別受験という学校で集団で受講しました。その時、ちょうど交換留学希望の生徒向けに行っていた大学のTOEFLの学習コースを受講していました。
費用が賄える状況ではなかったので、交換留学には行く予定は実はありませんでした。ただ、 TOEFLという試験に興味があったからです。
そのコースに数ヶ月ほど参加していた以外はTOEICの学習を特別にせずに、ほぼ英語学科の全生徒が受験したのがTOEICです。
テクニックを学習せずに受験した割にはそれなりの結果が出ています。
カナダ語学留学後 860点
大学を卒業した後、アルバイトのお金でカナダに語学留学しました。語学学校の大学受験用の専門コースまで最終的に終了しました。
語学学校のコースはアカデミックな内容が多かったので、ビジネス英語ではありません。ただ、リスニングが向上したのでTOEICの点数に反映されています。
カナダ、NZとオーストラリア留学&ワーキングホリデー経験後 910点
次にTOEICを受けたのは、英語圏3カ国の留学とワーキングホリデー(ワーホリ)経験後です。
ここで、点数が上がったのは2点あると分析しています。
- カナダの2度目の留学中に単語力を上げる英語学習をした点
- テクニックを習得するための学習をした点
学習方法によって、点数を上げることは可能でした。
英語勉強法
(1) 単語力向上 英英辞典とThesaurusを使う
大学生の頃から行っていたのが単語帳学習です。
TOEIC戦略単語本の様なものは必要ありません。お金をかけず自分で単語帳を作れば十分。必要なのは「単語帳に適したページ数がある小さめなノート」と「英英辞典」。
特に英英辞典で勉強することに徹底しました。その際、Thesaurusという同義語・対義語を教えてくれる辞書でも単語をひいて置くとさらに勉強になります。
Agenda = a list of matters to be discussed at a meeting
Synonyms = Calendar | Schedule | Plan
上記の例のAgendaという単語の意味は日本語では「議題」ですね。議題の訳はAgendaという単語だな、と理解するより、「ミーティングでDiscussされるポイントのリスト」をAgendaという単語は意味するのだな、と理解した方が英語を使いこなすためにはスピード感があります。多分、Discussという単語は知っている人が多いので、そこをまた「議論する」などと日本語に置き換える必要はありません。とにかく、英語を使って理解するのです。
コンパクトな英英辞典として103が長年愛用している辞書がこちら
紙の辞書の方が私はより英語力を身につけることができるのではないかと思います。アプリやGoogle翻訳などを利用して視覚的に単語の意味を見るより、辞書をパラパラめくり、単語を視覚的に確認した後、ノートに書くという動作の流れの方がその単語にかける時間が長いです。その少しだけ面倒なステップをあえて踏む事で記憶に止まる確率が私の場合は高かったと思います。ただ、人の記憶力の能力はそれぞれ違うとは思いますので、自分がやりやすい方法が良いです。
私の記憶力は信じられないほど悪いです。だから、手作りの単語帳を作り、そこに増えて行く単語を何度も見直しました。
単語帳には基本的には日本語は書かない方がいいです。どうしても、日本語での訳に頼ってしまわない様に100%理解していなくても英語で通しましょう。
例えば、説明の箇所でわからない単語があれば、次の単語帳リストにはその単語が加えられます。前の例で言うと、Discussがわからなければ、それが次にくる単語です。
この様に、単語帳を増やしていき、それを持ち歩いて移動時間などで自分で何度も見直していました。
(2) 洋書 英語字幕の映画・ドラマ 1番の教材
私が使うテキストとは英語で書かれた文法とWritingのテキストをメインに使っています。日本語で書かれた攻略本は使いません。
英語の教科書で机上では勉強し、趣味として洋書を読んだり映画を見たりします。その趣味が大きな意味があると思っています。
洋書を使ったお勧め学習法はこちら♪
👆試験に関係なく英語勉強に一番のおすすめテキストはこちら
とにかく私が注意していたのは日本語に触れないという事です。
簡単に英語字幕が選択できるテクノロジーも一般化されましたので、こんなに素晴らしい学習教材はないです。映画やドラマから生きた英語を学習できますね。知らない単語に出会ったら単語帳を増やしていってください。
(3) テクニック・攻略はこの1点 時間配分(タイムマネジメント)
一番、苦労したのがタイムマネジメントでした。本当は答える事ができたかもしれないのに、時間が足りなくなってしまったり、また集中が切れてしまったり。
私がTOEICのテクニックとして唯一力を入れたのが、何度もストップウォッチで時間を測りながら模擬試験をやる事でした。
必要なのは、誰にも邪魔されないスペースと環境を作りだけです。
- Listening:短時間に問題をまず視覚として理解する能力
- Reading:自分がかけるべき時間を知っておく
得意不得意があるので、特にReadingについては、何度も自分で本番の環境で問題を解いて見て、どこにどれだけの時間配分をすべきかを自分で答えを出すべきです。例えば、1問15秒などと人に提言されて、それに沿うのではなく、自分でパート毎のトータル時間を算出してください。自分で自分の弱みや強みを知ることが重要です。
問題集を購入するためにコストがかかってしまいますが、図書館で借りてみたり友達と教材の交換なども視野に入れて、なるべく多くの模擬試験を制限時間で行う様に心がけてください。この繰り返しが、本番に強くなる唯一のテクニックと言えます。
英語力向上 唯一の方法
TOEICの点数を上げることのみを目標にしない方が良いです。あくまで、英語力を向上するための勉強の一環と考えてTOEICを利用しましょう。ただ、点数を取ることだけに執着してしまうと、使える英語力につながりません。
英語力がみるみる上がる方法は実はただ一つです。
英語でコミュニケーションをとらないといけないという状況に追い込む事です。環境が上達の手助けをしてくれます。
例えば、一番の簡単な上達法が海外旅行をする事。添乗員さんもガイドさんんもいない、自分でなんとか旅を続けないといけない状況の中で英語力が上達した人をたくさんみて来ました。乗り物に乗る、ご飯を食べる、こういった行動をなんとか自分の語学力で行わないと旅を続けることができません。こうなったら、人はどうにかやって行くものです。そこで、気づかぬ間に英語力が上がったな、と実感している人が多いのです。
私も、英語学校での学習より、一番短期間で英語力が向上したのは、アメリカを1人でグレイハウンドで二ヶ月ほどバックパッカー旅行をした時です。次に乗るバスを理解し、泊まる場所を探し、知らないひとたちと交流する。それの繰り返しの中で、気づいたら英語で物事を考える様になっていた経験があります。
世界旅行の色々♪
英語力が必要な職場だったのですが、あまり英語力が高くない人を採用した場合、そのひとたちの英語力の上がり具合も大きかったです。英語力がないと仕事に支障をきたすので、みんな必死です。わからないフリなどやっていられません。
この様に、英語が必要になる環境に身をおくことが1番の英語の学習法ではありますが、日々の日本での暮らしの中でもオスすめした様に英英辞典を使う、英語の字幕でのみ映画をみることなど、その英語のみの環境に近い状態に持って行く方法もあります。TOEICで攻略本に手を出すよりは、自分でお金をかけずに楽しく英語を学習し、そこからTOEICのスコアアップを狙うのが1番の英語学習の楽しみ方ではないでしょうか。
ワーホリに興味のある方はこちら♪