不動産を購入するとき、土地と建物の所有権を購入するというアイデアはありましたが、実際に契約の段階になると、それだけでなく家電や家具などもしっかりと契約書に含めます。
今回は、オーストラリアで一軒家を購入した際に自分が含めたものについて説明します。ここまでのオーストラリアでの不動産購入のステップに関する記事のまとめは下記をご参照ください。
事前に調べてみると、契約書に含める家具などについては呼び方が色々とあるようです。
Fixtures l Fittings l Goods l Chattels
実際に私の契約書を例にご覧ください。
ここに記載されているのは下記です。
照明、フロアーのカバー、窓(の装飾)、オーブン、コンロ、換気扇、冷蔵庫(野菜倉庫の蓋なし)、ヒーター(パネル式)3個、大型ヒーター1個、食器洗浄機
かなり詳細ですよね。
床のことや窓のことは、当たり前かなって思うところですが、そんなことまで記載されています。
下記の記事でも少し触れましたが、換気扇が実は建物検査の際に動いていないということが分かりましたので、購入条件に換気扇の修理を含めた経緯もあります。
こちらに記載されている家電や家具はきちっと動く状態のものでオーナーは販売すると了承しているため、もし不具合があるなら購入者はそれをちゃんと先に指摘しておくことで修理代を不要に支払う必要がありません。もしくは、不具合がある商品があるなら、購入額の交渉もできるでしょう。
私の場合、購入したいと希望した不動産は他にも1軒ありました。最初の交渉の際に、この含める家具などを交渉し過ぎてチャンスを逃した経験もあります。もちろん、少しでも得るものを増やしたいがために、TVを含めてくれ、エアコンを含めてくれ、などと交渉条件にすることも可能です。ただ、そのような小さな交渉に固執してしまうと、大きな交渉が滞るという経験をしました。
また、実際に先のことも考えてみると、意外にそれって必要?ってものもあるのです。
自宅、自分で暮らす目的なら少しでも快適に生活できたり、すぐに生活をスタートさせることが重要にもなるかもしれませんが、私の場合は、自宅ではなく賃貸目的で購入しています。その場合は、すぐ貸し手を見つけるためには不要な家具や家電はない方が良いことがあるのです。
実は、この物件ではなく、元々家族が持っていた物件を自宅から賃貸へ変更した経験もあるのですが、その時は不動産屋さんになるべく家具はゼロにしろと言われました。
自分としては、賃貸にした後、またそこで生活する可能性もあるので、冷蔵庫や洗濯機などがあった方が便利だと思っていたのですが、それがあると貸す際に、オーナーが不利になる可能性があるというのです。
理由は2点あります。
まず、自分が好きな家具や家電を利用したい人が多いので、例えば「冷蔵庫は処理してもらいたい」などと交渉される可能性があるからです。また、貸している期間にその家電などが壊れたらオーナーが修理代をカバーしないといけないからです。よって、貸す際にはなるべく最低限の家電や家具にしておいた方が無難なのです。
日本では新築で家は購入する場合が多いと思うので、なかなか中古住宅が当たり前の売買になる海外不動産ならではなのかもしれませんが、今回、オーストラリアで不動さん購入を体験してみて、興味深かった点のひとつでもありました。
次のステップでは、契約書にサインした後に連絡を再開したモーゲージブローカーとの銀行ローンのやり取りについて説明していく予定ですので、引き続き次の記事をご覧ください。