文章を読む力をつける事は、その言語を習得する力にも直結しています。
全く興味の湧かないトピックの英語のテキストに出てくる文章を読みあさるより、内容自体を楽しめる読書をした方が英語学習に絶対プラスに働きます。
いくら経済や環境、政治などの専門用語を覚えても、それは単独した単語であるだけで、英語を使える能力の底力をつける手助けにはまだまだ早い段階だと思います。まずは、文章力をつけて、そこから単語力を伸ばすステップが103の英語勉強法です。
103の英語力についてはこちら♪
村上春樹の英語訳版で英語のおすすめ勉強法
(1) Haruki Murakamiとの出会い
Haruki Murakamiの英語訳本に出会ったのはNZの、今はなきboardersです。
カフェも入っていて夜中の0時まで営業していたので、夜遅くまで毎晩、まるで図書館のように遊びに行っていました。もちろん、全て英語の本です。でも、その小説のコーナーのMの欄に、普通にHaruki Murakamiが置いてあります。別に、外国人枠ではない、小説のコーナーに。
もしかしたら、日本語で村上春樹さんの小説を読んだ方は、好き嫌いがあるかもしれません。あの、独特な日本語の言い回しが、鼻について嫌だと言う人もいるかも知れません。
でも、それが、英語で読むとですね、スーッと違和感なく入っていくんです。
日本語で読んだ時は、舞台がどこなのか想像しにくい事があるかもしれませんが、英語で読むと、その違和感をあまり感じません。地名は確かに日本なのですが、言葉通り想像しても頭の中に形作られるのはどうも海外の世界。
例えば、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』で主人公がピンクのスーツの女の子と約束する場所が、日本であるようですが、私の頭に思い浮かぶのはハワイやLAなどどこか暖かいアメリカの土地がピンと来ます。
そのギャップが極めて少なく感じるのが英訳版でした。
何冊も読んでいますが、特におすすめの小説3点をご紹介します。
読む際に英語力・英語での文章理解力を高めるためにやって頂きたい事はただ1点!
まずは海外に出てみよう!
(2) 攻略はただ1点 勉強するな!
一言一句、理解しようとしない!ストーリーを追うだけで、単語を知ろうとしなくてOK。
Haruki Murakamiの小説は、ストーリーに読者を引き込む力があります。反対に、ストーリーに乗っかれないと先に進むのが苦痛になりかねないです。だから、知らない単語に出会う度に辞書なんてひいていたらダメです。とにかく知ってる単語を拾いながら、もしくは知らない単語も想像しながら先に進みましょう。実際のコミュニケーションでは、それが日常茶飯事で起こります。知らない言葉の波に飲み込まれても大丈夫な技術をつけるのためにも、気にせずどんどん読み進めましょう♪
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おすすめ#1 Sputnik Sweetheart – 『スプートニクの恋人』
ページ数としても適切で、ストーリーは「海外に出る渇望を持っている方」にはおすすめです。日本にいる主人公が、ギリシャの島に、友達救出で旅に出ます。いわゆる冒険物では全くないのですが、その日常生活からギリシャへ向う設定が、海外生活に憧れていた頃の自分には刺激的でした。
日本語でオリジナルを読んだ時より、英語訳版の方が情景を上手く頭に描けました。英単語どうこうより、英語で語られている話自体を楽しめるとい行為が英語学習には重要だと考えています。
スプートニクの恋人 洋書版
おすすめ#2 After Dark – 『アフターダーク』
一晩に起こった出来事なので、コンパクトとで、ストーリーに動きがあります。また、登場人物も限られている中で、それぞれが人との関わりを短時間(短いページ数)で紡いでいくので、読みやすいです。現代っ子が出てくるところも、通常の村上春樹さんの舞台が謎な雰囲気がない分、小説の世界に入りやすいところもあります。英語で本を読む意欲が湧いた方の導入本としてはおすすめです。
アフターダーク 洋書版
おすすめ#3 Kafka on the shore – 『海辺のカフカ』
他2点より難易度は高いです。ページ数も多いし、専門用語も増えます。特に、読み始めあたりに、米軍による調査の様子を描写するくだりがあり、前半で挫折しかねません。ただ、そこを超えると、物語が大きく動き始めます。私も、カフカ少年の旅や出会いや成長が、海外生活の中の自分、海外に出ようと言う挑戦意欲につながって行きました。特に、後半部分に向かっては人との会話やコネクションも増え、英語勉強にも向いていました。英語力については、何冊か英語で本を読んだことがある方におすすめです。
海辺のカフカ 洋書版
(3)まとめ
- 分からない単語は無視して、自分が分かる範囲で読み進める事
- 辞書は置いておく。何度も出てきてどうしても気になる単語を調べる時は英英辞典を使う
この2点を踏まえて、ぜひ、英訳版のHaruki Murakamiの小説にチャレンジしてみてください。村上春樹さんの小説は、欧米でもアジアでもファンは多いし、読んだ事がある人も結構いるので、会話のとっかかりとしてもおすすめですよ。
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