【海外就職 採用の決め手】雇われる人の特徴 オーストラリア編

就職
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海外で就職するためには、働く事ができるワーキングホリデー(ワーホリ)ビザさえ持っていれば、みんなある程度同じ土俵で戦えます。そこから仕事を得ることができるかどうかについて、103が実際に多くの日本人をオーストラリアで採用してきた経験をもとにお話していきます。

もちろん、職種や職場によって求められる人材は変わってきます。あくまで103が50名以上のスタッフを雇い続けてきた実際の経験をもとにお話ししてゆきます。

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採用の決め手になる人の特徴

(1) ワーキングホリデーの目的・計画がしっかりしている

留学カウンセラーの経験もある103ですが、ワーキングホリデーでやってくる人たちに投げかける質問があります。

「帰国後はどうしたいですか?」

この質問に答えることができるかどうかで、その人のワーキングホリデーの1-2年が大きく変わってきます。

30歳前後の方は、日本でがむしゃらにやってきて、ホリデーの感覚でやってきている日本人の人も多くいます。休む暇もなく、毎日遅くまで働く生活にピリオドを打って海外で、そのモヤモヤした気分を拭い落とすためにワーキングホリデー制度を利用する人もいます。

一番多く見てきたパターンが、学校卒業後数年で、新卒で採用された職場に嫌気がさして海外に出ると言う20代中盤から後半の年代の方です。

どういった状況でワーキングホリデーに行ったとしても、一番大切なのが、帰国後またはビザが切れた後にどうしたいのかをちゃんと考えておけるかどうかです。

中には、あまりに具体的な目標の人もいます。例えば、試験が何月にあるのでその試験までに英語力をつけたいために海外に来た、など。

具体的でなくても良いとは思っているのですが、1-2年後の自分の姿を想像できるかどうかは重要ではないかと考えています。1-2年なんて、本当にアッという間にやってきます。ワーホリ期間を人生を考える期間にしても良いとは思いますが、それではもったいない。フラーっとボーっと生活しようと思えばわざわざワーキングホリデー制度を利用する必要はないですね。とにかく、何が観光ビザと違うかと言えば、就業ができるのです。

いつもみなさんに伝えていたのが、『履歴書にワーキングホリデーと書けない』という事です。もちろん、職歴にでも学歴にでも経験としてでも書くことがNGだと言っているのではありません。

『ワーキングホリデーに1年行った?で?』

と採用者はなるはずです。

世の中にはワーキングホリデー経験者がたくさんいますし、それがステータスに思われている時代は終わったと信じています。

それよりは、

職歴欄に『○○企業で6ヶ月就業』と書けた方が何十倍も、ワーキングホリデーを自分の人生のステップアップに活用しているとみなされるでしょう。

採用面接の際、何かしらの目的意識を持っている人は、この「帰国後はどうしたいですか?」という質問に答えることができます。具体性がなくても、思いがある人はこちらにも伝わります。ワーホリ期間を必死に活用して、ベターな立ち位置に行きたいという思いの人はそれが伝わるものなんです。

(2) 自分の弱みを自覚している

よくある質問ではありますが、「長所と短所」も必ず質問します。

もちろん、皆さん、待ってましたとばかりスラスラと答えが出てくる質問ではあります。質問されるだろうと予測し、準備していたからです。いつも注目しているのは短所の答え方です。

短所は、最後に長所に持っていくテクニックを使う人が多いです。まるで、長所をもう1点挙げたかのような短所

  • 色々なことに興味がありすぎて飽きっぽいことがある
  • 心配性なので、しっかり準備をしないといけない
  • 周りの人を助けようとしてしまいおせっかいなところがある

マイナス要素ではあるのですが、その言葉の裏には長所としても捉えてもらえる要素もふくまれていますね。

こういう、テクニックだけの返答ではなく、本当に自分の弱みを把握している人の方が採用につながっていました

  • けんかっぱやい所があり意見が対立したら、もめてしまったことがあります
  • いままで仕事を長く続けてくることができなかった

こういう人には採用する側もリスクを持たないといけません。けんかされても困るし、すぐに辞められてもこまります。でも、真実の声であった方が、この人が何か本当の自分の弱みを感覚的に理解しているのだと伝わるものです。

当たり障りのない返答をするのも手ではありますが、自分の弱みを出したとしても採用してもらえる会社で働くほうが幸せかもしれません。会社も、リスクを理解した上で採用をしている責任をもった会社であるという表れだと信じています。

(3) ワーホリビザだから無責任でもOKという態度はNG 

私が働いていた企業は、6-7割ぐらいがオーストラリア人や永住権を持っているスタッフで経験が長いスタッフです。ワーキングホリデーの枠は3割ぐらいなのですが、ワーキングホリデーの方も正社員で同じ待遇です。よって、ワーキングホリデーだからバイト感覚で働いてもOKというわけではありません。

これは、雇う企業側の問題でもあるのですが、ワーホリだから待遇も悪いよってところもあります。インターンなどとして給料が支払われないなど。

そこの見極めが大切ですが、通常のオーストラリアのルールに沿って採用する企業だとしたら、無責任さがある態度はNGです。正社員の仕事だと記載していても、バイト感覚で応募してくる人が多いのです。

確実にしっかり責任感を持って働こうという高い意識を持っている人を雇います。

ワーキングホリデーなので、自分はこの辺で良いだろうという打算的な感覚の人よりは確実にしっかり責任感を持って働いてくれるに越したことはありません。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私も何度となく『バイト感覚の仕事ではないのですが』とお伝えする状況がありました。

ポイント(1)に戻るのですが、どうせ働くなら履歴書にしっかり書くことが出来る仕事を目指してください。その場合、謙虚にチャレンジ精神を表現できる事が採用の決め手になります。

(4) 誠意を感じる事ができる

最後のポイントとしては、誠意を持つことが大切です。

面接で、私が必ず質問したのが

「ビザが有効な期間の予定を教えてください。ビザが切れるギリギリまで働くつもりかどうか。また、オーストラリアのビザが切れた後の予定を教えてください」

これは、自分も採用を経験していくうちに増えた質問の一つでした。

なぜ質問するかと言うと

  • いつまでこの人が会社に貢献できるのかテクニカルな面で知る必要がある(次の採用の時期に関わるので)
  • ビザ制限ギリギリまで働くと言っておいて、意外に次の国のビザを持っていて、実はビザ制限ギリギリまで現実的に働けない人が多かったので、その予定がないかの確認(例えば、ビザは12月まであるのに、NZのビザを有効にするために10月にはオーストラリアを去らないといけない状況だった)
  • 単純に、ワーキングホリデー期間でこの人が何を得ようとしているのかを見定める

以上のような理由があります。

とりあえず、何でもやります!頑張ります!と答えておく裏で、次の計画をしっかり立てている場合は企業に伝えておくべきです。

もちろん、採用される側も天秤にかけているのだと思いますが、何度となくガッカリさせられた事があったので、面接の時点でクリアーにしておこうと考えました。

オーストラリアでは面接時で必ず、『ホリデーの予定はありますか?』と聞きます。冗談のようですが、転職するにも3ヵ月後や6ヵ月後に1ヶ月のホリデーの予定を組んでいる人が案外多いのです。基本的に1年で4週間の有給がもらえる国だという事もあり、計画的に旅行を計画している人がいます。

ポイント(1)にもまたつながるのですが、計画を立てていること自体は喜ばしいことです。6ヶ月働いてもらえるところが、次はカナダに行くので実際は5ヶ月しか働けないという思いがあるのだとしたらそれは面接の際に伝えておいたほうが良いです。オーストラリアは前述のとおり、有給の予定すらちゃんと受け入れてくれる度量がある国です。嘘をつくよりは、誠実に話をしておくことが重要です。

誠実に話すことで、採用の足かせになる可能性もありますが、採用する側は誠実な人の方が印象が良いのはたしかです。チームに迎え入れたいのは、適当に体裁だけの良いことをいえる人物より、不器用でも誠実さを持っている人。その方が長い目で見たとき企業にとってもプラスに働くはずです。

日本での就職活動テクニックとは違う

あくまで、オーストラリアでの採用の場合のアドバイスなので、日本で就職活動をするさいにそのまま当てはまるテクニックではないことをご理解ください。

なぜなら、やはり、多くの日本人を面接や採用をしてきて、日本で求められる人材はこうなのだろうな、と分かりやすいタイプの人がいたからです。それは、

  • 協調性
  • 器用さ

の2点につきるのではないでしょうか。

もちろん、その2点は日本の縦社会で働く上で重要なのだと信じています。ただ、そればかりのテクニックを磨いてしまうと、ユニークさにかける日本人もたくさんいました。そして、そのようなタイプの人は海外ではあまり良しとはされない可能性もはらんでいます。

反対に、今回の採用される人の特徴のお話をもとに日本の面接に挑戦されるとピントが外れるかもしれません。

テクニックに執着せず、自分とは何もので、ワーキングホリデーで何を得たいのかを明確にして面接に挑んでください。皆様の海外での面接が上手く行くことを願っています。

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