イタリア国境に近い過去2度の冬季オリンピック開催地として有名なスイス湖畔の街サンモリッツ。大人気の氷河特急Glacier Expressとベルニナ急行の発着地でもあるサンモリッツはスイス観光で意外と欠かせない街です。
じっくりサンモリッツを観光できれば良いのですが、スイス国内行きたい場所がたくさんありすぎて、サンモリッツでは短時間だけしか時間を割けない人も多いはず。
103は、2泊3日でサンモリッツを観光し尽くしたので、ご紹介いたします!
サンモリッツ概要
(1) アクセスと中心地の歩き方
各主要都市からのアクセス
チューリッヒ | ジュネーヴ | ツェルマット | |
列車所要時間 | 3時間 | 6時間 | 8時間 |
マッターホルンで有名なツェルマットまでの氷河特急に乗車するためにサンモリッツを通過する程度で来ている人が多い様です。私たちもツアーバスでスイス国内を14日程周っていた中でサンモリッツから氷河特急でグリンデルワルドに向かう短い区間を移動するためにサンモリッツに2泊しました。
インフォメーションセンターがあるドルフ地区と呼ばれる場所が町の中心地シュールハウス広場です。鉄道駅から高台になっているので、ホテルを選ぶ際は気をつけてください。距離はなくても、かなりの坂になっているかもしれません。
ドルフ地区の中心は簡単に歩いて回ることができる範囲です。坂さえ気にならなければ。市バスも広場を発着しています。そこから、ケーブルカーなどで観光ができるスポットは、サンモリッツ湖の周りに広がっているので市バスを利用するのが便利です。徒歩で、ドルフ地区以外を歩くのは難しいです。
(2) おすすめホテル
観光の拠点の広場辺りの土地は限られているので、あまり大きな規模のホテルでは無いのですが、広場沿いにあるこちらのホテルに泊まりました。スイスで何軒か泊まったホテルの中でも、特に可愛らしい内装とフレンドリーなスタッフのおかげでとても良い印象が残っています。
一番助かったのはロケーションです。広場沿いなので、市バスの乗り降りも簡単でした。また、おすすめは、屋上からの夜景です。安心のクオリティのホテルと言ったところでしょうか。
サンモリッツ観光 おすすめ観光テクニック
(1) 交通網 乗り放題チケットベルグバーネンインクルーシブ
5月から10月の間でサンモリッツの指定ホテルに2泊以上すると、ホテルから借りる事ができる全ての交通網がエンガディン地方内で乗り放題になるのがベルグバーネンインクルーシブと呼ばれるパス。事前に、チェックしていたのですが、そんなお得な物が本当に滞在中に手に入るのか疑問でした。これさえあればサンモリッツの観光名所は網羅できるのです。
添乗員さんにチェックイン時に声をかけると、パスを難なくゲットできました。声をかけなければ、もらえなかった可能性もあったので、先に調べておいて良かった。添乗員さんはそんな話も他のお客さんたちに話していなかったし。2泊3日のサンモリッツ滞在中の中日は、オプションでベルニナ急行に乗る人がほとんどだったし、参加者も年配の方が多かったので、きっとパスを使いたい客は他にいなさそうだったのもあります。もちろん、私たちはオプショナルは高かったし、このパスを使わないなんてもったいない!と、中日にケーブルカーやリフトや列車に乗りまくりました。
(2) 13のケーブルカー・ロープウェイの路線
カードで利用できるケーブルカーは13路線もあります。1日で全てまわるのは不可能なので、バス移動の距離なども考えなければいけません。
こちらが英語でのオフィシャルサイトの案内です。 Mountain Railway Summerと書かれている場所が利用できるコース。
(3) 1日観光 モデルコース
こちらが私たちの日程です。
コルヴァッチ バス(20分)+ロープウェイ(片道30分)
アルプラングアルト バス(30分)+チェアリフト(片道15分)
ディアヴァレッツァ 列車(20分)+ロープウェイ(片道15分)
ピッツネイル 列車(15分)+バス(20分)+ケーブルカー(15分)+ロープウェイ(15分)
ムオタスムライユ(前日の夜にも訪問済み)バス(10分)+ケーブルカー(10分)
これだけ網羅できれば上出来です。
それぞれの区間の移動時間は、各観光地から次の観光地への移動時間です。最初のコルヴァッチは、ドルフ地区の広場辺りからを推定しています。実際は、バスの利用の場合、本数はありますが、時間通りに運行されていないこともありえるので実際はもう少し余裕をもってください。
コルヴァッチ(3305M)
8:30-17:00 CHF60(往復)
2つのロープウェイを乗り継いで一気に1500M近くを30分程度で登っていきます。
ふもと駅はスールレイ駅、中間駅はムルテル駅です。乗り心地のよい大型のロープウェイで快適に進みます。7月なのに雪山に囲まれている風景はスイスならでは。眼科に湖、そして反対側にはピッツネイルも一望。息を呑む大自然。
中間駅からハイキングで下山することもできます。私たちは、少しでもたくさんの場所を周りたかったので、サンモリッツでは殆どハイキングみたいなことはしていません。また、機会があればそれぞれの場所でハイキングしたいなって思います。
こちらを朝一に持ってきたのは、なるべく遠目のところから攻めようと思ったからです。乗り物の運行時間は限られています。朝一に、市バスで移動しておいて、ロープウェイがスタートには現地に居ることができる様にバスで朝早く移動しました。
アルプラングアルト(2325M)
8:30-17:00 CHF16.50(片道)
チェアリフトも乗ってみたい!と言う理由と、次のディアヴァレッツァの最寄の鉄道駅に近かったこともありアルプラングアルトへ。アルプスの少女ハイジを思い起こさせるような牧歌的な風景の中をゆったりとリフトで登ります。
ムオタスムライユに向けてハイキングコースもあります。2325Mから始まってムオタスムライユが2458Mですが、間の峠は2218Mまで下がるので高低さがある7Kmのハイキングコースです。
ディアヴァレッツァ(2984M)
8:30−17:00 CHF36(往復)
レーティッシュ鉄道にポントレジーナ駅から乗車して氷河で有名なディアヴァレッツァへ向かいます。ベルニナ特急に乗らなくても無料パスで、優雅なミニ鉄道旅です!
山間を進むので、町から離れて遠くまで来たなという感覚を味わえる場所です。
先ほどの牧歌的な雰囲気からは打って変わって荒々しさも垣間見える山肌に囲まれた場所を登っていきます。
山頂にはまだ雪が残り、肌寒さもあります。
雪解け水も豊富で、スイスは本当に水道水も美味しかった。
帰り道はモルテラッチ駅で下車をして少しばかりのハイキングをしました。
1時間ほど歩いて進むと氷河を見ることができるコースがあります。駅を降りるとたくさんの人が歩いているので方向はわかるはず。登りになるので、103は頑張れず近くでロッククライミングをしているキッズをみていました。
Nemuは頑張って氷河まで行ってきたそう。(写真が見つからないので途中の道中のみですみません)
ピッツネイル
8:30-17:00 CHF70(往復)
ドルフ地区のインフォメーションセンターから徒歩で行けるので一番アクセスが良いかもしれません。ちょうど18時ごろにホテルで他のツアーグループの人たちとの用事があったので私たちはこちらをこの夕方のギリギリのタイミングにしました。
こちらの写真のアングル、サンモリッツと言えば、という写真でよく使われますよね。
街の中心から徒歩で行けるのに、30分もケーブルかーなどを乗り継いだらこの景色!スイスならではです。
ムオタスムライユ
7:45-23:00 CHF35(往復)
前日も夜遅くに訪れました。真っ暗闇の中だったので、どんどん高度を上げていくケーブルカーに乗っているのが怖かったのですが、明るい時間に行くと雰囲気が全く違います。
お気づきかもしれませんが、乗り物の運行時間をご覧いただくと、夕方には停止し始めます。なので、夜でも観光を楽しむことができるのが実はこのムオタスムライユのケーブルカーなんです。だから、日程を組むときに、こちらは遅めの時間に持ってくるのがオススメです。
でも、明るいうちに行った方が、動物たちもいるし、全景が拝めますね。
サンモリッツ スイスで一番コスパ良し
- 氷河特急だけのために通り過ぎるのはもったいない!
- 宿泊するなら2泊以上は必須
- 乗り放題パスをゲットして、有効活用しよう
- 観光物価の高いスイスで、最もコスパの良い観光地
乗り放題パスがあるかないかで費用が全く変わってきます。各ケーブルカー全てのチケットをその都度購入していたら250スイスフラン程支払いが必要なところ、何度も乗り降りした市バスや氷河特急さながらの普通列車の料金も支払う必要のない乗り放題パスで全てタダ。サンモリッツに2泊さえすれば良いのです。
もちろん、どのケーブルカーもロープウェイも、バスでさえ、スイスの街並みや自然を100%満喫できるのがサンモリッツ。夜中の23時まで運行しているケーブルカーなんて観光客の限られた時間を有効活用させてくれるし、市バスも夜中までずーっと走っていて、便利この上なし。
さらに、観光地ではあるものの、いかにもな観光客相手のお土産物屋さんでいっぱいのわけではありません。石造りの坂の多い街の雰囲気もとっても可愛く、オシャレで、スイスに行くなら外して欲しくない場所です。物価が高く、費用もヨーロッパもしくは世界の中でもかなりトップクラスな高級旅行になりかねないスイス旅行なので、何度も来ることができる場所ではありません。だからこそ、一度でスイスを体験するならサンモリッツはとってもおすすめです。
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