オーストラリアで不動産購入をするにあたり、準備をして、リサーチも順調です。次にやってくるのが不動産会社の見つけ方です。
準備編とリサーチ編はこちら♪
オーストラリア 不動産会社の役割
日本で一般的に不動産会社の役割と言えば、賃貸でも購入でも不動産会社を訪れて、希望に沿った物件を紹介してもらうというイメージではないでしょうか。
オーストラリアでは、あくまで自分の希望にあった物件を個人で探すことが前提となります。物件リサーチの仕方は、上記過去ブログで案内した通りです。
売り手|セラーの手助け
気に入った物件を見つけた場合は、その物件販売を管理する売り手(セラー)の不動産会社に連絡を入れて内覧を申し込みます。Realestate.comなど利用して見つけた場合は、簡単に連絡を取ることができる機能がついているので安心です。
何に興味があるのかを明記して送信するとメールや電話で連絡がきます。ここから、この不動産会社との関係が始まります。
明確にしておきたいのは、あくまでこの担当者というのは売り手のために働いているという点です。売り手から入る手数料のために働くので、買い手にとって良い動きをしてくれるわけではありません。
買い手|バイヤーとの関わり
買い手のために仲介をしてくれるバイヤーズエージェントという仕組みが存在します。知識もテクニックもない一般庶民なら、この買い手のための不動産会社を通すのも一つの策です。もちろん、手数料を買い手から受け取る報酬法なので最大限利益を導いてくれる助っ人さんですね。やりとりは、売り手の不動産会社と買い手の不動産会社が商談をまとめてくれます。
103はバイヤーズエージェントは利用していません。ある程度、リサーチしてコンタクトを取ってみましたが、そこまでの必要性を感じませんでした。購入時にやりとりしたのは、売り手の不動産会社の担当者のみとなります。
その不動産会社と実際に起こったやりとりが下記です。
- 質問に答える
- 内覧の対応
- 買い手からのオファー後の売り手とのネゴ
- 契約書
この契約書にこぎ着けた後は、ここで突然(?)弁護士(ソリシター)が登場します。契約書などの難しい書類関連のやりとりに入るのは、買い手本人でも不動産会社でもなく、それぞれの弁護士が代理で仕事を終えることになります。最後に、鍵を受け取る段階で不動産会社と再会となります。
不動産会社 選び方
結局、バイヤーズエージェントを利用しない場合は、買い手の方でやりとりする不動産会社を選ぶことはできません。例えば、日本の場合、賃貸であったり中古物件の場合は、同じ物件が複数の不動産会社から紹介されていることが一般的です。オーストラリアではその様なことはありません。
海外から日本再移住での賃貸アパートの見つけ方についてはこちら♪
不動産会社は選ぶべき
よって、気に入った物件が見つかり、質問をしたり内覧を希望する段階になった時に密に連絡をすることになるのがこの売り手の不動産会社になります。その担当者が好きでも嫌いでも、買い手には選べません。その会社(担当者)と付き合っていかなければいけません。
内覧をするということは、その内覧者は大きな買い物をしてくれるかもしれないお客さんとなりますので担当者の対応は良いものとなります。
と言うのが、常識的な見方かと思いますが、ここがオーストラリアです。対応がぞんざいであったり、本当に売りたいの?と疑問に思う様な担当者にも出会います。それであっても、その担当者と付き合うしかありません。
どうしてもこの物件でなければ!という強い思い入れがない場合は、物件条件だけでなく、付き合っていかないと行けない不動産会社も同時に選ぶべきです。そうしないと、スムーズな売買は愚か、大きな買い物をするというそれだけでストレスのある状況がさらにストレスフルなものになってきます。
良い不動産会社を見抜く方法
お客様を大切にするのが当たり前で、お客なら大切に扱われなれた日本社会で生きてきた人なら重要視すべき点はコミュニケーション力です。
不動産屋会社担当者だけに限った話ではありませんが、103がオーストラリア人とビジネスを行う際に相手に求めることがこのコミュニケーション力です。当たり前かと思われる様なこの項目のスキルが合致しない人たちというのが本当に存在します。良い悪いではないのでしょうが、少なくとも日本のサービスに慣れた人間なら、上記のポイントを吟味しておく方が後々後悔しないでしょう。
気に入った物件を見つけると同時に103が徹底したのは、定型文として作っておいたメッセージを同じ様に全員にメッセージしました。
- Ratesなど市税はいくらぐらいか
- 建築年
- ペットの有無
- テナントの有無と予定
- 売りに出されている理由
本当に答えが知りたいというより、どこまでこの担当者が真摯な対応をしてくれるかを判断したいというのもあります。
返答を返さないということは流石に多発しませんが(ゼロではありません)、丁寧な返答が返って来ることは期待できません。
よくあるパターンが「質問に答えていない」という返答です。シンプルな質問でさえ、答えてくれていない場合は黄色信号です。オーストラリアではよくあります。悪気はないのですが、よく質問を読んでいなかったり、返答が面倒な時に起こる対応です。
許容範囲としては70点ぐらい(レスポンスの速さと頻度プラス内容)を合格点にしておきましょう。
基本的にオーストラリア人は誠実だと信じていますので、情報を操作して買い手を騙そうという対応を受けることは無いのではないでしょうか。感じの良い対応をしてくれる人が大多数です。そう言った意味あいでなく単純に、返事を忘れたり、資料を付け間違えたり、別の日付で予定を組んだり、などと言ったミスを起こすことを考えても、上記のチェックポイントをクリアするために何度かメールなどでやりとりして、対応の良さを確認することをおすすめします。
不動産会社 関係構築
決して、自分がお願いした不動産会社ではなかったとしても、しっくりくる担当者とのやりとりができた方が不動産売買へのストレスが軽減されるはずです。
最初のコンタクトを入れた後は、通常、内覧をし、条件などを話し合っていく関係になっていきます。103の場合、購入したいと決めた都市に1日だけ訪問して7軒ほどの家と5人の不動産会社担当者と会いました。
実は、そこで見たどの家も購入に至っていません。気に入った1軒には、オファーを出しましたが他の買い手がついてしまいました。ただ、同じ不動産会社の紹介しているリストから物件を選ぼうと思えるほど対応の良い不動産会社であったため、そのあとのリサーチをする際のポイントの一つとして売り手が使っている不動産会社にも注目する様になりました。
結局、気に入った不動産会社が販売している物件を購入することになりましたが、その際も、現地に足を運ぶことが出来なかったためオンライン内覧を提案して対応してもらいました。コロナ渦(COVID19)以前の話ですが、快くこう言った対応をしてくれるフレキシブルな対応も不動産会社へのポイントとなります。
購入後、賃貸に出す場合は、ここでまた不動産会社を利用することになります。オーストラリアでは不動産会社の部門として「販売」「賃貸」の担当者がいます。同じ社内で、販売担当者から賃貸担当者へと仕事を引き継いでくれますので、「売り手の不動産会社」が結果的に「買い手の不動産会社」になる関係性というものが生まれてゆくのです。そこまで大きな絵で見たとすれば、不動産会社もただの買い手でなく、今後の賃貸顧客になる可能性もあるのです。
次回は、内覧についてお話しします!
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